2022/6/2

いつの間にかDiarynoteのサービスが終わって新規投稿も新規コメントもできなくなっていたので既存の最後の日記を再編集して最後の投稿としようと思う

初めてここの日記をつけたのが中3、2005年だった
その頃は物珍しい「オタク」と分類される同級生と中2の時の担任が利用していたことをきっかけとして存在を知り、書き始めたように記憶している

今はもう振り返るのも憚られるような10代丸出しの日記が大半を占めているけれど、30を過ぎた今も人間としての中身は全然変わっていないように思う
周りでは結婚する友人も多いが、その中身故か「結婚しても迷惑をかけそう」という非常に後ろ向きな理由で全く積極的になれない

悲しく困ったことだと思った

上の話は置いておいて、この日記も中高一貫だった母校同級生の間ではそこそこに知名度が上がり、知り合いのROMも増えてちょっとした溜まり場になることもあったことを思い出した
放課後のだらだらした時間の延長のような、そこまで濃くも無く充実していたか定かではない自信の青春時代を可能な限り濃縮したような、楽しい時だったと思う

これを書くまですっかり忘れていたけれど、思い出そうと思えば簡単に思い出すことができた

新規投稿はできないけれど過去日記のバックアップは取れるようで、年毎の日記数が一覧になっているのを見たところ、やはり高校時代の2006〜2008年の投稿件数が一際多かった
3日に1回以上は書いている投稿量で、今思えばよく書いていたなと思う

浪人を経て大学に入る頃にはmixiが盛んだったので自ずとこちらの過疎化も進んだけれど、年に一回は加工スタンスでちまちまと書いていた

続ける中でDiarynoteの相互フォローをしてくれる見知らぬ方もいた
時が流れるごとによく関わる人も変わっていったけれど、そういうやりとりが実はかなり楽しみだったので実は出会い系に向いているのかもしれない

ちなみに数ヶ月前に大学のサークル同期の家に集まった際、僕にペアーズだかタップルだかに入会させる機運が高まったときがあったが、頑なに拒否させていただいた

なぜか?知らない人とやり取りするなんて怖すぎるではないか

昔は「出会い系」という言葉の一人歩きによってそのツールに頼っている人々は蔑まれたり笑い物にされたりということも見受けられたが、今となってはそれは古い考えになり、ごく一般的な出会いの場に昇華したのはなかなかだと思う

それでも僕は前向きになれない
過去の失敗、というか後悔みたいなものをズリズリと引き摺ってしまっているからなのかもしれない
共同生活を営んだら確実に僕のだらしなさに見兼ねてしまうだろう、それが第一の理由だ


また脱線してしまったが、このDiarynoteで関わった友人以外の人とのやりとりが楽しみであったので、自分が書かないうちに卒業したり見かけなくなることもあって、仕方ないけれどもやはり寂しさは感じた

最終的に相互フォロー間で最後まで更新していたのも僕自身で、誰にも見られないながらもこうして最後の日記に手をつけている



トラベログについて

トラベログとは、僕が敬愛して止まないバンド、アジカンことASIAN KUNG-FU GENERATIONの4枚目のアルバム「ワールド ワールド ワールド」に収録されている楽曲である

リリース当時、自分用のコンポを持っていなかったので、第一聴をCDリピーター(中学入学時に学校から支給された、英語リスニング教材に付属していた完全モノラルのスピーカー付きCDプレイヤー)で通しで流していた

一曲目のインスト(実際はコーラスがあるのでインスト曲ではないが)、先行シングル曲、4曲目との境目がわからないままアウトロを終える3曲目、4曲目(ネオテニーもめちゃくちゃ好き)を聴き終えて5曲目のリフが掻き鳴らされた時、鳥肌が立った

なんだこれ、なんだこの無茶苦茶にカッコいいイントロのリフは
衝撃を受けた

その後に好きになった曲の傾向(前にも日記で書いた覚えがあるけれど)がこの曲きっかけかもしれないのだが、ギターの開放弦と押弦した音を同時にならすフレーズを使う曲がカッコいいと感じる体質だったようだ

そんなこんなで建さん(ギターの喜多建介)が奏でるカッコいいリフでグイグイと曲が引っ張られ、間奏にさしかかる

!?
ここでも衝撃が走った
いつか観た、ナノムゲンフェスでのRe:Re:とN.G.Sの曲間に演奏されたセッションのフレーズが貧弱なCDリピーターから流れてきたのだ

正確にいうとセッションのときはゴッチ(Vo&Gtの後藤正文)と建さんがそれぞれディレイを聴かせた単音フレーズをハモらせているけど、トラベログは建さんが2人分の音を担当してゴッチはバッキングをかき鳴らしていたのでその辺が異なる
山ちゃん(Ba.山田貴洋)のベースもセッションのときはオカズつけまくり、潔(Dr.伊地知潔)のドラムフレーズも手数やフレーズが異なってはいる

けれど、ナノムゲンフェスのそのセッションのフレーズがすごく好きでそれだけのために高い金を使ってディレイというエフェクターを買おうとしていたくらいだった

それが音源化されるとは、しかもクソカッコいいイントロリフの曲に組み込まれるなんて
2度目の衝撃におそわれ、通しで聴くはずがトラベログだけリピートさせたことを思い出した

さらっと書くけれど、それ以外の曲も本当に良くて、今でも一番好きなアルバムの座に君臨している

それでもトラベログだけは本当に特別で、以降今までの人生で一番好きな曲に変わりがない
予備校時代とか何千回聴いただろうか、mp3ファイルがバグった時もあった

なんで今回トラベログを題名にしてトラベログのことを書いたかというと、つい先日についに、トラベログをライブで、生で、聴くことができたからだ

泣いちゃったのだよ、嬉しすぎて
嬉しくて泣くなんて経験は今までにしたことがなかった

以前のツアー(wonder future)のチケットが当たった時に絶望的な金欠でライブを諦めたことがあったのだけれど、そのときのツアーのセットリストにトラベログが組まれていて本当に絶望したことがあった

よく、何かを経験したことがない人への「人生の○割損してるよ」という煽り文句があるが、そのツアーに行かなかったことが人生の90割(900%)を損したと言っても過言では無いと思っていた

マイナー曲ではあるし、もうライブで聴けないかもしれない

そう思っていた、思い続けていた中で打ち込まれたトラベログ
本当に生きていてよかったと思った

とまあかなり大袈裟に書いたけれど、デビュー10周年当時の書籍で建さんが選ぶアジカンの曲ベスト10の5位にトラベログがランクインしていたので、もう2度とやらないなんてことはなかったかもしれない

ただ完全に不意打ちだったこともあって涙腺を崩壊させるには十分だった

また、好きが高じて所謂「弾いてみた」なる演奏カバー動画もあげたりした
音源は使わずにフルパートを自分で演奏(ドラムはしんどい思いをしながら打ち込み)して、再回数はそこそこながら割と高評価を多くいただけていてありがたいことだと思った
消されなければ見られると思うので、良ければ観ていただけたらと思う

ちなみに自分のDiarynoteのページ名もトラベログの歌詞から取っている



書きたい放題脱線し放題だったけれど、そろそろDiarynoteの最後の日記を書き終えようと思う

日記を書き始めて半年後くらいに迎えた我が家の犬は16歳を迎えたけれど、まだのんびりと暮らしている
実家を出た自分に取って最高のストレス解放犬である

年が年なので覚悟をしなければならない時も来るだろうが、今は存分に可愛がって幸せを分かち合いたいと思う
ずっと楽しかった犬生だったと思ってくれればいいなと思う

自分の人生はどうだろうか
変わり無い日々をひたすら消費してしまうことに勿体無さを感じるものの、途中で投げ出さないように生きていきたいと思っている

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